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松下幸之助さんが繰り返し同じ質問をして人を育てた話

2020.11.27 by 大図 美由紀

【day1035】

こんにちは!

ワクワク働きたい組織づくりパートナー、ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読み頂き、
ありがとうございます。

昨日、経営者と話していて、

社長
コーチングって質問することでしょ?自分は待てないんだよねー。社員が答える前に、自分が答えを言っちゃうんだよね。

と言われました。

コーチングですることは質問だけではないのですが、相手に考えてもらうために、こちらから答えを言う(指示命令をする)のではなく、問いかけて待つというのは、大事なポイントです。

本日は、問いかけて待つことにおいて、素晴らしいとうなってしまう、松下幸之助さんと秘書さんのエピソードをご紹介です。

アメリカのある有名な学者が来日し、松下幸之助さんと会いたいということで、会うことになりました。

その面談がせまったある日、松下さんは秘書に尋ねます。

「○○さんを知っているか?」

秘書は知っていたため、

「△△をしている人です」

と答えます。

松下さんからは、「そうか、わかった」と返事がありました。

秘書は、すぐに答えられたことに満足していました。

すぐに答えられないこともよくあったからです。

そんな翌日、松下さんは秘書に尋ねます。

「○○さんを知っているか?」

昨日と同じ質問です。

秘書は、松下さんは昨日の答えを忘れたのかな。仕方ないなと思いながら、

「△△をしている人です」

と答えます。

松下さんからは、「そうか、わかった」と返事がありました。

ところが、次の日も、秘書は松下さんから同じ質問をされます。

3日続けて同じ質問をされた秘書は、「すぐに忘れてしまうなんて、ずいぶんといい加減に聞いてくれるじゃないか」と憤りを感じます。

ぐるぐると怒りを感じながら過ごしたその3日目の午後、ふと思い立ちます。

松下さんが繰り返し同じ質問を繰り返してくるのは、忘れているのではなく、自分の答えが不十分だからではないだろうか?

そこで、その学者の分厚い著書を深夜までかかって読み、朝方までかかって、30分の報告ができる程度のメモにまとめ、テープへ録音します。

4日目。

松下さんから、また同じ質問。

「○○さんを知っているか?」

秘書は、喜々として調べたことを伝え、録音テープを渡します。

松下さんからは「ようわかった、ようわかった」と2回の「わかった」をいただきます。

そして、満足げな表情。

5日目。

松下さんは秘書に伝えます。

「きみ、いい声しとるなあ」と。

秘書は、涙がでそうになるほど、感激したそうです。

自分が気づいて行動したことを認めてもらえたと。

ここまで辛抱強く待てるって、スゴイですよねー。

そして、「○○さんについて調べなさい」という指示命令だと、言われたとおりに動く人が育ちます。

問いかけることによって、自分で考えられる人が育つんですね!

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本日の問いかけ自分で考え動く社員を育てるために、どんな問いかけをしてみましょうか?
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