社員さんにも、自分と同じ成長過程しかないと思っていませんか？

こんにちは！
ワクワク働いて、生産性を向上させる
組織を創る専門家、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読み頂き、
ありがとうございます。

週末、いかがお過ごしでしょうか？

本日は、大好きな物語の１つ、
「売春宿の門番」のお話を、ご紹介です。

＊＊＊

売春宿で、門番をしている男がいた。

待遇もよくないし、
あまり人に誇れた仕事でもなく、
決して満足してはいなかったが、

男は、読み書きができないうえに、
これといった取り柄もない。

しかたなく、その仕事を続けていた。

そんなある日、
売春宿の主人が亡くなった。

後を継いだ息子は、
売春宿の経営が思わしくないことを知り、
改革が必要だと考えたらしい。

門番の男を呼び出して、こう告げた。

「明日から、報告書を出すように。」

「はぁ。でも、私は、
読み書きができないので。」

「なんだって？じゃあ、すまないが、
辞めてもらうしかないな」

突然仕事を失い、男は頭を抱えた。

これからどうやって食べていこうか・・・。

考えた挙句に、ようやく思いついたのは、
家具の修理だった。

男は売春宿でよく、
ベッドや家具の修理をしていたのだ。

それを新しい仕事にしようと
心に決めると
男は、金物屋が無い自分の村を出て、
２日がかりで、離れた町に行き、
工具を揃えた。

家に戻って、しばらくすると、
隣に住んでいる若い男が、やってきた。

「金づちを、お持ちじゃありませんか？
あればお借りしたいのですが。」

「持ってはいますが、
商売道具だから、貸すわけには
いかないんです」

「では、借り賃をお支払します。
それなら、どうですか？」

男は、金づちを貸すことにした。

修理の仕事なんて、
いつもあるわけじゃないし、
もしかしたら当分ありつけない
かもしれない。

いま工具を貸してお金がもらえるなら、
そのほうがいい・・。
そう考えたのだ。

ところが、村には金物屋がないだけに、
その工具貸しの仕事が重宝され、
いい稼ぎになった。

そのうちに、工具の販売もはじめ、
それも大繁盛して、
みるみるうちに、男は大金持ちになった。

それからしばらくして、
村に恩返しをしようと思い立った男は、
大金を寄付して、学校を作った。

その開校を祝う席で、
村人のひとりに、
男はサインを求められた。

「申し訳ないのだけど、
私は、読み書きができないんです」

「あなたが！？」
その村人は、とても信じられないといった
表情で、聞き返した。

「読み書きができないのに、
こんなに成功して、
村に学校を寄付するまでに
なられたのですか？

もし読み書きができたら、
どんなに大きな仕事を、
成し遂げられていたことでしょう」

「その疑問になら、お答えることが
できますよ」
男は静かに言った。

「もし読み書きができたなら、
私は、今も売春宿の門番を
していたでしょうね」

（ユダヤ教の典範「タルムード」の
寓話をもとに編者にて構成）

＊＊＊

いかがでしたでしょうか？

男にサインを求めた
村人のひとりが、
「読み書きができることは、
大きな仕事を成し遂げるのに、必須」
と思ったように、

私たちも、
「これができなきゃ、こうなれない」
といった思いこみが、ないでしょうか？

社員さんに、求めているものも、
自分自身の経験・知識から
判断しているだけ、
ということもあるかもしれません。

既成概念にとらわれず、
それぞれの社員さんなりの可能性、
伸びしろを、一緒に探してみるのも、
いいかもしれませんね。

本日のチャレンジ課題：
気になる社員さんの可能性、
伸びしろを、探してみましょう

理想に向かって、仲間と一緒に、
ワクワク進む、幸せな組織創り、
応援しています！！

本日のお話は、「ビジネス寓話50選」より
https://goo.gl/FbveaV

疑問質問、ご相談がございましたら、
お気軽に、お問い合わせ下さい(*^_^*)
感想も、お待ちしております♪♪

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