「今の若い子はガマンができない」YES or NO
【五感思考day2480】
こんにちは!
人が自立的に動きグングン成果がでる仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
「今の若い子はガマンができない」
ご年配の方からよく伺うセリフです。
ちなみに、昨日も一昨日も伺いました。
昔、20代後半の私も、新しく入社してきた新卒の後輩に対して「今の若い子はガマンができない」と思っていました。
ご年配の方の若者に対する「今どきの若者は~」というセリフは、最近に始まったことではなく、5,000年前の古代エジプト時代には既にあったそうです。
ピラミッドの内部に書き込みがあるとのこと。
5000年も前から、年々、若者はガマンができなくなっているわけですね。
ところが、「昔の子より今の子の方がガマン強い」を証明する実験があるんです。
マシュマロ・テストです。
ご存知でしょうか?
スタンフォード大学のウォルター・ミシェル博士が提唱した、子どもの「自制心レベル」を測るための実験です。
こんな内容です。
子どもの目の前に美味しそうなマシュマロを1つ置きます。
そして、「このマシュマロをあなたにあげます。
でも、もし、私が15分後に戻ってくるまで食べるのを我慢できたら、そのときに2つ目のマシュマロをあげます。
1つ目を食べちゃった場合は2つ目はあげません」と告げて、部屋を出ます。
そして、子どもが、2つ目のマシュマロをゲットできるかどうかを観察します。
子どもが、どのくらいマシュマロ好きかにも影響しそうですが、この方法が、子どもの「自制心レベル」を測定できるものとして定着しています。
ミネソタ大学のステファニー・カールソン博士が率いる研究チームは、これまでに実施されてきたマシュマロ・テストの実験結果を集めて年代ごとに比較しました。
そして、待機時間が「10分間」のマシュマロ・テストの結果から、2000年代に実験に参加した子どもたちは、1960年代の子どもよりも平均で「2分間」長くガマンできていて、1980年代の子どもよりも「1分間」長くガマンできていたことが分かりました。
つまり、「現代っ子」の方が「昔の子ども」よりも長くガマンできる事実が、数字で表れているのです。
にもかかわらず、なぜ、「今の若い子はガマンができないから」というセリフが出てくるのか?
恐らくは、昔より転職しやすくなっている環境のせいでしょうか。
もしくは、年配の方が若者を育てることを難しく感じているからかもしれませんね。
育成、つまり、マネジメントは技術です。
若者本人に責任が全くないとは言いませんが、「今の若い子はガマンができない」は、環境や育て方によるところが大きいのです。
ですので、「この子はガマンができない」と思うようなことが起こったら、その若者だけのせいにせず、一緒に成長できる環境を作っていけるといいですね。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!
本日の問いかけどのように、社員さんが成長できる社内環境や仕組みを作りましょうか?