続・繰り返される「やらかし」を解決する方法その1
【day2014】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
本日は、一昨日のブログ「繰り返される『やらかし』を解決する方法その1」の続編です。
一昨日は、社員さんの「ちょっと困ったなー」「いつもやらかしてるんだよなー」を解決する方法をお伝えさせていただきました。
社員さんの「ちょっと困ったなー」「いつもやらかしてるんだよなー」は、例えば、
ですね。
弱みを克服する工夫にはさまざまありますが、その中の1つから「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」をご紹介しました。
その後、ブログを読まれた経営者の方から、
とご質問をいただきました。
ありがとうございます!
実は、対策のアイディアは、無限にあります。
そして、人によって、現場によって、業務によって、会社によって、何がいいかも違ってきます。
そこで、「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」プロセスを、もう少し具体的に掘り下げて書いていきますね。
ある製造業の会社を想定してみます。
事務所と工場があり、事務所で受発注業務をしている。
ある日のこと、事務所の社員さんによる「仕入れ商品の納品があったら、受発注の管理システムに情報入力をする」業務が漏れてしまったとします。
こういう時、よくあるのは、
と指摘する。
すると、社員さんが、
と反省する。
しかし、その後も、変わらず、度々同じようなことが起こる。
あるあるですよね~。
「注意」「気をつけて」「ちゃんと」「意識」などは大事なんですけれど、この抽象度のままですと、行動が変わらないんですね。
そこで、事象が発生する前の行動を遡って追体験していきます。
事象が発生する前の「行動」を追体験して、言語化したものを書き出します。
時系列で「行動1⇒行動2⇒行動3⇒やらかし事象」だとしたら、「やらかし事象⇒行動3⇒行動2⇒行動1」と遡っていきます。
合わせて、「思考・感情・出来事」もイメージしてください。
思考は「何を考えていたから、そういう行動になったのか?」が分かります。
感情は、焦っている、つまらない、ワクワクしているでは、違うことが起こります。
目線やどんな風に動いたのかなども、解決策を見つけるヒントになります。
少々端折って書きますが、こんな感じです。
<行動6>いつもは、受発注の管理システムに納品日を入力後、「工場に納品書をファックス」している。
⇒先日やらかした時は、急いで工場に連絡しないといけなかったから、工場に納品書を先にファックスしたんだった!
<行動5>同時に「発注書にチェックを入れる」
<行動4>同時に「納品書をファイルする」
⇒そう言えば、「発注書にチェック」「納品書をファイル」「管理システムに入力」「工場にファックス」は、同時だけど順番は決めていない。
⇒作業中に電話がなって、作業が中断されることもある。
<行動3>倉庫に行って、運送会社の人立ち会いの下、納品された仕入れ商品のダンボールの数と品目を確認して、配送伝票に判を押す。
<行動2>運送会社の人がトラックで仕入れ商品を倉庫に入れる。
<行動1>運送会社の人が事務所に寄って、納品伝票を持ってきてくれる。
みたいな感じです。
漏れないようにできそうな方法、これだけでもイロイロありそうですよね!
・「発注書にチェック」「納品書をファイル」「管理システムに入力」「工場にファックス」の順番を決めておく。
・その順番の1番は「工場にファックス」にすると、良さそうです。平時でも急ぎでも順番が変わらないからです。
・行動のチェックリストをつくるのもいいかも。
・電話など他の緊急案件が入った時は、作業途中用のトレーを用意しておいて、未完了の書類が分かるようにしておくのも良さそうです。
・「工場にファックス」以外はすぐにやらなくてもいいのであれば、入力する時間を決めて、まとめてやってもいいかもしれません。
他にも有効そうなのは、
・ダブルチェックを同僚や上司にいれてもらう。
・管理システムのショートカットをPCデスクトップにつくるなど、目につきやすい環境をつくっておく。
これらはすぐにできますね。
さらに、行動の時間軸&空間軸を広げて出せば、
・急いで「工場にファックス」を送らなければならないような状況を回避できないか?
⇒当該社員さんの業務量やタスク管理の問題か?業務分担の問題か?焦りがちなどセルフマネジメントの問題か?工場側の業務フローの共有不足か?
⇒工場側の工程管理の問題か?
⇒お客様や仕入れ先の問題か?彼らとのやりとり上の問題か?配送システムの問題か?
・管理システムを工場でも見れるようにして、「工場にファックス」を省けないか。行動は少ない方が漏れは起きにくいです。
・「発注書にチェック」も省けないかな?
・納品は、事務所ではなく、工場の人に立ち会ってもらうもアリ?
・協力会社さんとの書類は、紙ではなく電子データでのやりとりにできないか?
など、考えられそうです。
繰り返される「やらかし」を解決する方法その1「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」でした。
ぜひ、やってみてください。
やらかしを解決する方法は、他にもイロイロありますので、またの機会にご紹介させてください。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!
本日のチャレンジ課題「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」をやってみましょう