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続・繰り返される「やらかし」を解決する方法その1

2023.08.04 by 大図美由紀

【day2014】

こんにちは!

ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

本日は、一昨日のブログ「繰り返される『やらかし』を解決する方法その1」の続編です。

一昨日は、社員さんの「ちょっと困ったなー」「いつもやらかしてるんだよなー」を解決する方法をお伝えさせていただきました。

社員さんの「ちょっと困ったなー」「いつもやらかしてるんだよなー」は、例えば、

社長
作業の漏れが多い
社長
しょっちゅう締め切りギリギリの納品になる
社長
作業場が散らかっていて、いつも片付かない

ですね。

弱みを克服する工夫にはさまざまありますが、その中の1つから「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」をご紹介しました。

その後、ブログを読まれた経営者の方から、

社長
例えば、作業の手順漏れを起こす場合は、具体的にどんな対策が考えられるでしようか?

とご質問をいただきました。

ありがとうございます!

実は、対策のアイディアは、無限にあります。

そして、人によって、現場によって、業務によって、会社によって、何がいいかも違ってきます。

そこで、「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」プロセスを、もう少し具体的に掘り下げて書いていきますね。

ある製造業の会社を想定してみます。

事務所と工場があり、事務所で受発注業務をしている。

ある日のこと、事務所の社員さんによる「仕入れ商品の納品があったら、受発注の管理システムに情報入力をする」業務が漏れてしまったとします。

こういう時、よくあるのは、

社長
注意が足りない!気をつけて、漏れなく入力するように!

と指摘する。

すると、社員さんが、

社員
これからは、漏れないようにちゃんと意識して頑張ります!

と反省する。

しかし、その後も、変わらず、度々同じようなことが起こる。

あるあるですよね~。

「注意」「気をつけて」「ちゃんと」「意識」などは大事なんですけれど、この抽象度のままですと、行動が変わらないんですね。

そこで、事象が発生する前の行動を遡って追体験していきます。

事象が発生する前の「行動」を追体験して、言語化したものを書き出します。

時系列で「行動1⇒行動2⇒行動3⇒やらかし事象」だとしたら、「やらかし事象⇒行動3⇒行動2⇒行動1」と遡っていきます。

合わせて、「思考・感情・出来事」もイメージしてください。

思考は「何を考えていたから、そういう行動になったのか?」が分かります。

感情は、焦っている、つまらない、ワクワクしているでは、違うことが起こります。

目線やどんな風に動いたのかなども、解決策を見つけるヒントになります。

少々端折って書きますが、こんな感じです。

<行動6>いつもは、受発注の管理システムに納品日を入力後、「工場に納品書をファックス」している。

⇒先日やらかした時は、急いで工場に連絡しないといけなかったから、工場に納品書を先にファックスしたんだった!

<行動5>同時に「発注書にチェックを入れる」

<行動4>同時に「納品書をファイルする」

⇒そう言えば、「発注書にチェック」「納品書をファイル」「管理システムに入力」「工場にファックス」は、同時だけど順番は決めていない。

⇒作業中に電話がなって、作業が中断されることもある。

<行動3>倉庫に行って、運送会社の人立ち会いの下、納品された仕入れ商品のダンボールの数と品目を確認して、配送伝票に判を押す。

<行動2>運送会社の人がトラックで仕入れ商品を倉庫に入れる。

<行動1>運送会社の人が事務所に寄って、納品伝票を持ってきてくれる。

みたいな感じです。

漏れないようにできそうな方法、これだけでもイロイロありそうですよね!

・「発注書にチェック」「納品書をファイル」「管理システムに入力」「工場にファックス」の順番を決めておく。

・その順番の1番は「工場にファックス」にすると、良さそうです。平時でも急ぎでも順番が変わらないからです。

・行動のチェックリストをつくるのもいいかも。

・電話など他の緊急案件が入った時は、作業途中用のトレーを用意しておいて、未完了の書類が分かるようにしておくのも良さそうです。

・「工場にファックス」以外はすぐにやらなくてもいいのであれば、入力する時間を決めて、まとめてやってもいいかもしれません。

他にも有効そうなのは、

・ダブルチェックを同僚や上司にいれてもらう。

・管理システムのショートカットをPCデスクトップにつくるなど、目につきやすい環境をつくっておく。

これらはすぐにできますね。

さらに、行動の時間軸&空間軸を広げて出せば、

・急いで「工場にファックス」を送らなければならないような状況を回避できないか?

⇒当該社員さんの業務量やタスク管理の問題か?業務分担の問題か?焦りがちなどセルフマネジメントの問題か?工場側の業務フローの共有不足か?

⇒工場側の工程管理の問題か?

⇒お客様や仕入れ先の問題か?彼らとのやりとり上の問題か?配送システムの問題か?

・管理システムを工場でも見れるようにして、「工場にファックス」を省けないか。行動は少ない方が漏れは起きにくいです。

・「発注書にチェック」も省けないかな?

・納品は、事務所ではなく、工場の人に立ち会ってもらうもアリ?

・協力会社さんとの書類は、紙ではなく電子データでのやりとりにできないか?

など、考えられそうです。

繰り返される「やらかし」を解決する方法その1「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」でした。

ぜひ、やってみてください。

やらかしを解決する方法は、他にもイロイロありますので、またの機会にご紹介させてください。

もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!

本日のチャレンジ課題「事象が発生した時ではなく、それ以前の行動を遡って、行動を変化させる」をやってみましょう

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