社員のやる気が一番上がるのはどれ?現金・ピザ・ホメ言葉

【五感思考day2877】
こんにちは!
人が自立的に動きグングン成果がでる仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
さて、時期的には冬のボーナスシーズンに入りましたね。
帝国データバンク調べの「冬のボーナス動向調査」が発表されていました。
結果を見ると、
前年よりボーナスが増加した企業は22.7%。
一方で、多くの企業は「前年と変わらず」という状況のようです。
高度経済成長期のように、
経済が右肩上がりで成長していれば、
給与やボーナスで社員に還元しやすい。
しかし、そう簡単にはいかないのが今の時代。
だからこそ──
社員のやる気を、給与やボーナスだけに頼るのはキケンなのです。
ということで今日は、
「報酬」と「社員のやる気」の関係についてお話しします。
次の3つのうち、
社員のモチベーションを最も上げるものはどれでしょう?
「現金(3,000円)」

「ピザ」

「上司からのホメ言葉」

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アメリカの心理学・行動経済学の教授、
ダン・アリエリー氏による、非常に興味深い実験があります。
ある工場で働く社員さんたちを、4つのグループに分けました。
そして週の初め、月曜日に、
それぞれ異なる内容の「ボーナス通知メール」を送ったのです。
第1グループ:現金(3,000円)がもらえる
第2グループ:ピザがもらえる
第3グループ:上司からの褒め言葉がもらえる
第4グループ:メールなし(ボーナスなし)
社員さんたちの仕事は、コンピューターチップの製造。
生産数で成果を測定しました。
実験初日の結果は、意外なものでした。
最も生産性が上がったのは、ピザ。
ボーナスなしグループと比べ、6.7%向上。
次が、上司からのホメ言葉。
「よくやったぞ!」という一言で、6.6%向上。
そして、会社にとって最も驚きだったのが──
現金は4.9%の上昇にとどまり、最下位。
さらに衝撃だったのは、その後です。
現金を受け取ったグループは、
2日目以降、生産性が最も大きく低下してしまいました。
3,000円は決して大きな金額ではありませんが、
突然のボーナスなら、普通は嬉しいはずですよね。
にもかかわらず、
ピザやホメ言葉と比べて、生産性が13.2%も低下。
この傾向は数日間続き、
1週間全体で見ると──
会社が資金を投じたにもかかわらず、
生産性は6.5%も下がるという結果に。
つまり、
社員の目には「現金のボーナス」は、
何ももらえないよりも、逆効果に映ってしまったのです。
ピザも、時間が経つにつれて効果は薄れていきました。
一方で、
上司からのホメ言葉だけは、1週間を通して最も高い効果を維持。
この実験が教えてくれるのは、
とてもシンプルで、そして重要な事実です。
社員のやる気を引き出すのは、お金やモノではない。
「上司の関わり方」そのものです。
社員のやる気を上げるのも、下げるのも、
すべてはあなたの関わり次第。
あなたがどう関わるかで、
生産性は大きく変わるのです。
関わり方を変えるだけで、
業績がウナギ昇りになる可能性だって、十分あります。
では、あなたは──
社員さんに、どんな関わりをしていきたいでしょうか?
もう一段、組織を成長させたい。
社員の力を、もっと引き出したい。
そんな経営者を、私は心から応援しています。
本日の問いかけ社員さんにどんな感謝の言葉を伝えましょうか?







