人が動く会議、人が止まる会議。その差は「決の取り方」

【五感思考day2874】
こんにちは!
人が自立的に動きグングン成果がでる仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
年の瀬、今年1年を漢字1文字で表す「今年の漢字」が発表されました。
選ばれたのは──
「熊」。
ニュースを見た瞬間の、私の正直な感想は……
「え、今年の象徴が“熊”!?」
「もっと他にもあるんじゃない?」
でした。
大阪万博、高市首相、物価高などなど。
話題になった出来事は、他にもたくさんありますよね。
そこで、
「今年の漢字って、どうやって決めてるんだっけ?」
と調べてみたところ、自由応募で得票数が最も多いものが選ばれるとのこと。
つまり、多数決。
多くの人が「今年を表す漢字は“熊”だ」と感じた、ということですね。
■ 多数決は、本当にベストな決め方?
多数決って、一見するととても合理的。
公平で、スピーディで、納得感もありそうです。
ですが、ビジネスの意思決定という視点で見ると、
個人的には、あまりオススメしていません。
では、他にどんな決め方があるのでしょうか?
そして、どんな決め方が「最適」だと思いますか?
御社の会議では、何かを決めるとき、
どのように「決」を取っているでしょうか?
一般的に、決め方は次の3つに分けられます。
1.全会一致
2.多数決
3.リーダー決定
それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.全会一致
全員が納得して決める方法です。
メンバーの納得度は、非常に高い。
一方で、とにかく時間がかかるのが難点です。
状況によっては、
「全会一致できたら奇跡」
というケースもありますよね。
ビジネスの現場で、
全員の合意が取れるまで議論し続ける必要があるのか?
という問いが、必ず出てきます。
2.多数決
選択肢を提示し、票の多いものを採用する方法です。
短時間で決まる、というメリットがあります。
ただし、
選ばれなかった選択肢に投票した人たちの
納得感は下がりがちです。
「自分の意見は反映されなかった」
「自分は関係ない」
「賛成した人たちでやってよ」
そんな“当事者意識の低下”が起きやすくなります。
たとえば、
3択で【4票・3票・3票】となった場合。
最多は4票ですが、
別の選択肢を選んだ人は6人いる、
という見方もできますよね。
3.リーダー決定
これも、スピーディに決まります。
経験豊富で、メンバーから信頼されているリーダーであれば、
機能する方法です。
ただし、
ワンマン的に「トップが勝手に決める」状態になると、
多数決以上に納得度は下がります。
その結果、
・考えなくなる
・「どうせ社長が決めるし」と依存が進む
・メンバーの自主性が育たない
というリスクも高まります。
■ オススメは「まさかの全部盛り」
さて、この3つ。
どれが一番よさそうでしょうか?
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私がクライアントさまをサポートする際、
オススメしているのは、なんと3つの掛け合わせです。
まさかの、全部盛り。笑
具体的には、こうです。
1. まずは投票(多数決)で、選択肢を絞る
2. 絞られた選択肢について、議論を深め、全会一致を目指す
3. 時間内に一致しなければ、議論を踏まえてリーダー決定
この方法だと、
・メンバーの納得度が高い
・決定までがスピーディ
・自主性が育つ
・リーダーの責任感と信頼が高まる
という、いいとこ取りができます。
実際に、このやり方で会議を行うと、
会議の質が上がるだけでなく、
その後の行動が明らかに変わります。
動きが早くなり、
成果も出やすくなるんです。
会議の進め方は、
少し工夫するだけで、
生産性を劇的に上げることができます。
今日ご紹介した「決の取り方」、
ぜひ一度、試してみてください。
もう一段、組織を成長させたい。
社員さんの力を、もっと引き出したい。
そんな経営者を、私は応援しています。







