社員が誤解する理由はコレ!経営者の“真意”が届く組織のつくり方

【五感思考day2708】
こんにちは!
人が自立的に動き、グングン成果が出る仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
高市首相の発言
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が
今年の“流行語大賞”を受賞。
発言当時、SNSでは、称賛と炎上の真っ二つに分かれました。
「覚悟を感じる」
「昭和の価値観すぎる」
「これ以上、働けってこと?」
「いやいや、首相としての決意でしょ」
あなたは、この発言をどう受け止めたでしょうか。
私はこの賛否両論の様子を見て、「世代間ギャップ」「価値観の多様化」を象徴していると捉えました。
■“同じ言葉”でも、受け取り方はこんなに違う
比較的年齢が高い方は
「覚悟を感じる」「責任を背負う者の言葉だ」
と肯定的に受けとめる傾向があったようです。
一方、若い世代は
「これ以上頑張れってこと?」「働き方改革はどこへ?」
と“圧”を感じる。
これは、どちらが正しい・間違っているの話ではありません。
過ごした時代の経済環境
家庭や学校での教育方針
職場の文化や状況
働く目的や価値観
人によってこれらが違うのですから、受けとめ方が違って当然です。
ここを理解せず、
「いや、こういう意図で言ったんだから」
「そんな受け取り方をするのはおかしい」
と相手を“正そう”としたり、説得しようとすると、相手に起こるのはやらされ感です。
■コミュニケーションは「意図」ではなく「反応」がすべて
「コミュニケーションの意図は相手の反応で分かる」という格言があります。
自分がどういう目的でコミュニケーションを取ったのかではなく、
相手がどう受け取ったのかが、当該コミュニケーションが起こした結果であるという意味です。
ですので、自分が発した言葉から相手が同じ発想をするとは限らないから、
相手の反応を受け止めましょうということですね。
ちなみに、高市首相は、
「長時間労働を美徳とする意図はない」
「国家・国民のために働きたいという覚悟の表明である」
とコメントされていました。
本人の真意(背景・大切にしたい価値)とは、
“違う方向”へ伝わる。
これは、企業の中でも毎日起きていることです。
経営者
「顧客への価値提供をもっと高めよう!」
社員
「また仕事増えるの?残業しろってこと?」
社長は価値の話をしているのに、
社員は時間の話として受け取る。
ここで大事なのが、
①「真意」も言語化して伝えること
②そして「対話の場」を設けること
です。
■一方的に伝えるほど、誤解と溝が深まる
経営者の想いを一方的に伝えるだけだと、
社員には“押し付け”に聞こえてしまいます。
だからこそ必要なのは、
「あなたはどう受け止めた?」
を安全に話し合える場の仕組み。
朝礼で5分対話
月1回のミニ対話会
小さなワークシートによる“受け取り確認”
ミーティングで「背景・理由」をセットで共有
こうした“対話の仕掛け”があるだけで、
組織の空気はガラッと変わります。
■価値観が違うからこそ、組織は強くなる
もし全員が同じ考え・同じ価値観だと、
時代の変化に対応できません。
若手の感性
ベテランの経験
中堅の実行力
これらが混ざり合って、強い組織が生まれます。
だから経営者に必要なのは
「価値観をそろえること」ではなく、
「価値観を持ち寄れる場をつくること」
なのです。
もう一段、組織を飛躍させたい。
社員の可能性をもっと生かしたい。
そんな経営者の皆さまを、これからも応援していきます!
本日の問いかけあなたの会社では、経営者の“真意”が伝わるための「対話の仕組み」をどこに設けますか?







