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社員が誤解する理由はコレ!経営者の“真意”が届く組織のつくり方

2025.12.02 by 大図美由紀

【五感思考day2708】

こんにちは!

人が自立的に動き、グングン成果が出る仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

高市首相の発言
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が
今年の“流行語大賞”を受賞。

発言当時、SNSでは、称賛と炎上の真っ二つに分かれました。

「覚悟を感じる」

「昭和の価値観すぎる」

「これ以上、働けってこと?」

「いやいや、首相としての決意でしょ」

あなたは、この発言をどう受け止めたでしょうか。

私はこの賛否両論の様子を見て、「世代間ギャップ」「価値観の多様化」を象徴していると捉えました。

■“同じ言葉”でも、受け取り方はこんなに違う

比較的年齢が高い方は
「覚悟を感じる」「責任を背負う者の言葉だ」
と肯定的に受けとめる傾向があったようです。

一方、若い世代は
「これ以上頑張れってこと?」「働き方改革はどこへ?」
と“圧”を感じる。

これは、どちらが正しい・間違っているの話ではありません。

過ごした時代の経済環境

家庭や学校での教育方針

職場の文化や状況

働く目的や価値観

人によってこれらが違うのですから、受けとめ方が違って当然です。

ここを理解せず、
「いや、こういう意図で言ったんだから」
「そんな受け取り方をするのはおかしい」
と相手を“正そう”としたり、説得しようとすると、相手に起こるのはやらされ感です。

■コミュニケーションは「意図」ではなく「反応」がすべて 

「コミュニケーションの意図は相手の反応で分かる」という格言があります。

自分がどういう目的でコミュニケーションを取ったのかではなく、
相手がどう受け取ったのかが、当該コミュニケーションが起こした結果であるという意味です。

ですので、自分が発した言葉から相手が同じ発想をするとは限らないから、
相手の反応を受け止めましょうということですね。

ちなみに、高市首相は、

「長時間労働を美徳とする意図はない」
「国家・国民のために働きたいという覚悟の表明である」

とコメントされていました。

本人の真意(背景・大切にしたい価値)とは、
“違う方向”へ伝わる。

これは、企業の中でも毎日起きていることです。

経営者
「顧客への価値提供をもっと高めよう!」

社員
「また仕事増えるの?残業しろってこと?」

社長は価値の話をしているのに、
社員は時間の話として受け取る。

ここで大事なのが、

①「真意」も言語化して伝えること
②そして「対話の場」を設けること

です。

■一方的に伝えるほど、誤解と溝が深まる 

経営者の想いを一方的に伝えるだけだと、
社員には“押し付け”に聞こえてしまいます。

だからこそ必要なのは、

「あなたはどう受け止めた?」

を安全に話し合える場の仕組み。

朝礼で5分対話

月1回のミニ対話会

小さなワークシートによる“受け取り確認”

ミーティングで「背景・理由」をセットで共有

こうした“対話の仕掛け”があるだけで、
組織の空気はガラッと変わります。

■価値観が違うからこそ、組織は強くなる

もし全員が同じ考え・同じ価値観だと、
時代の変化に対応できません。

若手の感性

ベテランの経験

中堅の実行力

これらが混ざり合って、強い組織が生まれます。

だから経営者に必要なのは
「価値観をそろえること」ではなく、
「価値観を持ち寄れる場をつくること」
なのです。

もう一段、組織を飛躍させたい。
社員の可能性をもっと生かしたい。

そんな経営者の皆さまを、これからも応援していきます!

本日の問いかけあなたの会社では、経営者の“真意”が伝わるための「対話の仕組み」をどこに設けますか?

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