経営者は弱みを見せるべきではない。YESorNO!?
【五感思考day2457】
こんにちは!
人が自立的に動きグングン成果がでる仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
先日、ある経営者の方とお話していたら、「弱い自分は見せられない。」とおっしゃっていました。
「仕事でトラブルなどがあって、上手く乗り切れるだろうかと、とても不安な気持ちになることもあるが、それを誰にも一切見せない。」
「理由は、自分が不安になっているところを社員が見たら、社員が不安になってしまうから。だから、強い自分でいなければ。」
とのことでした。
なるほど、納得。
一理あります。
たしかに、トップが常に不安やネガティブなことばかりを口にしていたら、社員さんたちは「この会社、大丈夫か?」と会社の将来を不安に思ってしまうでしょう。
ただ、お話した経営者の方は、不安で押しつぶされそうになり、「もしかしてウツかも?」と思ったことが、何度もあるそうです。
この状態も、決して、いいとは言えないですよね。
かなりの確率で、社員さんたちはそんな社長の雰囲気を感じ取っているはずです。
しっかり、ビジョンや価値観、理念を共有した状態ができていれば、社員さんと感じる不安を共有するのも、アリです。
むしろ、一体感が生まれます。
弱い部分も仲間に見せれるのは、強い人です。
「柔よく剛を制す」です。
「柔よく剛を制す」は孟子の言葉で、「柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」の意味です。
以前、グーグルで、「社員の生産性を極限まで高めるには、どうすればいいのか」を明らかにするためのプロジェクトが行われました。
「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安が、メンバーから払拭されたチームが、一番生産性が高い、という結論でした。
つまり、「心理的安全性」が育まれたチームが、最も生産性が高いそうです。
これを受けて、グーグルのあるリーダーは、自身がスピードは遅いが転移性の癌に冒されていることを、チームメンバーに告白しました。
すると、チームのメンバーの1人ひとりが、自らのプライベートな事柄を語り始め、それが終わるころには、自然とチームの課題を解決するための議論が始まったとのことです。
頭の中で気になることをグルグルと回しているだけでは、不安が膨らむばかりです。
それらを口にしなくとも、どちらにしたって、ネガティブな雰囲気は社員さんに伝わります。
ですので、不安な気持ちや迷いを気兼ねなく話せる人がいるといいですね。
その話せる人は、モチロン、社員さんもアリ。
社外のメンターや経営者仲間、ご家族やご友人、コンサルタントやコーチも、アリです。
昨日も、サポートさせていただいたクライアントさんが、
とおっしゃってくださいました。
その後、意気揚々とお仕事に戻られていきました。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!