指揮者が変われば音楽も変わる
【五感思考day2204】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
「世界のオザワ」と呼ばれた巨匠、小澤征爾さんがお亡くなりに。
悲しいです。
今や、さまざまな分野において世界で活躍する日本人がいらっしゃいますが、小澤さんの時代に、しかもクラッシック音楽で世界から愛されるというのは、スゴイことですよね。
私、20代半ばくらいまではクラッシックをかじっていたのですが、高校生の頃、TV番組で、小澤さんがオーケストラと練習している様子を見たことがあります。
小澤さんが指揮をして、みんなでちょっと演奏する。
そして、小澤さんが奏者に「もっと△△に」とフィードバックをする。
その後の演奏では、フィードバックされた奏者がとてもいい味の演奏をしてくるんです。
こんな風に、演奏してフィードバックしてを個々に全体にと繰り返していくうちに、1人1人がさらにイキイキと演奏しながら、全体として彩り豊かな一体感のある音楽になっていきました。
本当にお見事でした!
私は大学時代、マンドリンオーケストラ部に所属してました。
マンドラ(バイオリンだとビオラにあたる楽器です)を演奏してました。
下手の横好きでやっていたので、自分のパートの譜面を覚えるのだけでも必死でした。
自分の目の前の仕事で精一杯なわけです。
ところが、やはり、指揮者は違うんですね。
全パートの譜面を覚えていて、各パートが重なりあったらどんな音楽になるかを、何度もさまざまなパターンでシミュレーションしているんです。
つまり、指揮者には、全体の理想のイメージがあるんです。固執はしてないんですけど。
そして、演奏中、全員をよく見て聴いてます。
理想のイメージと現場に差がでたら、奏者にフィードバックして調整をしていく。
やがて、全体としての音楽をつくられていく。
指揮者は拍を刻んでいるだけじゃないんですね。
拍を刻むだけでも、演奏者たちはとりあえず演奏することはできます。
マンドリンオーケストラ部の合宿では、誰でもが少しだけ指揮者体験ができる遊びの時間がありました。
私もトライしました(させられた?)が、何のイメージもなく拍を刻んだだけでした。
自分の指揮棒でオケのみんなが一斉に演奏してくれて、個人的にはちょっとした感動体験ではありましたが、音が出てただけで音楽じゃないなという感じでした。
メンバーに譜面を渡して拍を刻むだけだと、全体の音楽としては、まとまりのないものだったり、オモシロくないものになっちゃうんですよね。
マネジメントも同じですよね。
社員の役割分担をして、仕事の内容を伝えて、あとは放って置いても、動いてくれるかというと、そう上手くはいきませんよね。
各自がバラバラな解釈で、好き勝手な方向と好き勝手なペースで動いてしまう。
だから、理想のイメージの共有や、よく見ること、フィードバックして、すり合わせをすることなどが、必要です。
いずれも大変に思えるかもしれませんが、マネジメントは技術です。
技術は、身に着けることができます。
放置して社員さんの動きが悪いと頭を悩ますくらいなら、技術を磨いて、チームで最高のパフォーマンスを出していきたいですよね。
自分の技術を磨くプロセスだと思えば、試行錯誤のプロセスも楽しいものですよ。
ちなみに、小澤さんも相当な努力家だったそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!