ルールが徹底される3つのポイント
【day1841】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
政府が、新型コロナ対策のマスク着用ルールを3月13日から緩和する方針を決定しました。
脱マスクはいいのですが、組織が上手くまわるように人が動きたくなるルールづくりをサポートする専門家としては、「モヤっとするルール変更だなぁ」と感じてしまいました。
今回の変更によって、みなさんが「やってみたい!」とやる気になったり、「すぐやらねば!」と一斉に行動が変わるようにはならないのではないかと。
新しいルール変更に前向きに従うというより、周りの様子を見ながら、なんとなくダラダラと行動が変わっていくのではと予想しました。
それは、ルール設定や伝え方が、モッタイナイことになっているからです。
今回は、時間をかけて変わっていけばいいと、そもそも考えているのかもしれません。
しかし、組織内で同じこと、つまり、ルールを決定したのに社員の行動がなかなか変わらないとしたら、ヤキモキしてしまいますよね。
そこで、本日は、今回のルール変更のモッタイナイ点から、社員が動きたくなるルール変更を3つのポイントにまとめて、お伝えしていきますね。
政府発表をもって動きたくならない理由その1は、「判断根拠が明確に伝わってこない」。
マスク着用の目的は「コロナ感染のリスクを減らすため」ですよね。
その手前の目的としては、「医療崩壊を防ぐため」などです。
目的に対する明確な言及がなく、岸田首相曰く「卒業式においては、お互いの笑顔を見ながら、参加してほしいと思っています。」
うーむ、、、。
もう必要ないなら、もっと早く実施してもいいでしょう。
医療との兼ね合いなら、5類移行のタイミングでもいいでしょう。
判断根拠がよく分からないから、ルールに「そうだ!」と賛同しにくいし、納得感が持ちにくくなってます。
<社員が動くルールづくりポイントその1>ルール決定の理由(目的や判断根拠)を明確に伝えましょう!
次のモッタイナイ点は、「ルールが少々複雑」。
施行するルールに細かい例外があると、運用しにくいです。
今回も、卒業式では、マスクを着用しないのが基本ですが、国家斉唱や合唱時は着用が必要。
交通機関では、着席が基本の新幹線などはマスクを着用しなくていいのですが、混雑時の電車やバスは着用する。
ルールどおりに動こうと思ったら、結局、外出時にマスクを持ち歩く必要があるってことですよね。
ルールを複雑な設定にすると、「あれ?この場合どうだっかな?」とイチイチ確認する手間がでてきます。
そのうち、勘違いして覚えている人がでてきたり、「まぁいいや」と確認せずに自分流で行動する人もでてきます。
さらに今回のルールだとマスクをつけたり外したりがめんどくさくなって、結局、マスクをずっとつけてますなんて人もいそうです。
ルールはできる限りシンプルな方が、迷わず間違わずに行動できます。
つまり、ルールが運用しやすく、徹底されやすいということですね。
<社員が動くルールづくりポイントその2>ルールはできる限りシンプルに!
そして、最後のモッタイナイ点は、「実行する人のメリット・デメリットが添えられていない」。
人は自分にメリットがあると思えばメリットを得ようと動きます。
逆に、デメリットがあると思えばデメリットを避けようと動きます。
今回、脱マスクをしてほしいなら、本人たちにとって、マスクをしないメリットやするデメリットも伝えたいところです。
例えば、マスクをしなければ、「呼吸が深くできるようになって健康が促進される」などですね。
マスクをしていると「雑菌を一切取り込まないので、免疫力が下がってしまう」などですね。
社内でのルール決定の際、会社にとってのメリット・デメリットはしっかり伝えていても、社員さんたちにとってのメリット・デメリットが漏れてしまうケース、多々あります。
<社員が動くルールづくりポイントその3>社員にとってのメリット・デメリットも明確に伝えましょう!
人はロボットではないので、コントロールはできません。
しかし、感情があるし考えることもできるので、「動きたくなる」ようなルール設定や伝え方ができれば、自然と動きます。
経営者も社員も、イヤイヤではなく、気持ちよく仕事ができて成果もでるようにしたいですね!
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!