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社員とあり方を共有するには?@鬼十則から考える

2022.05.06 by 大図美由紀

【day1558】

こんにちは!

ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

先日、帰省した際、雑談で、電通さんの「鬼十則」が話題になりました。

「鬼十則」は、電通の元行動指針です。

2016年末の新入社員の過労自殺事件の際、過重労働を促すと批判の対象になりました。

ちなみに、事件当時は、社員手帳に掲載されていましたが、2017年度からは掲載取りやめとなったとのこと。

雑談では、この「鬼十則」がヒドイと言った話になったのですが、私は「どんな内容だったかしら?」とよく覚えておらず。

改めて、ネットで調べてみました。

電通を躍進させた4代目社長が、1951年に作成。

読み始めてみると、

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。

2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものでない。

アレ?

とってもいいこと書いてある。

「そうだよね。そうありたいよね」と思う内容。

そして、以下のように、続きます。

3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは・・・
6. 周囲を引きずり回せ、引きずると引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

7の「殺されても放すな」など、過激な表現もあるのは気になりますが、自分を戒める心意気を示したものとしては、アリなんじゃないかと思いました。

それでも、やはり、気になる点があります。

自分が自分を律するものとして使われたのではなく、上から下へ押しつけたんだろうなという点ですね。

上司が部下に仕事をさせるための理由として使われたのでしょう。

「すべき」や「○○しろ」といった表現からそのように読み取れます。

在り方は、他者から押しつけられても、機能しません。

在り方を押しつければ、自主性を奪い、考えない社員をつくります。

在り方は、自己対話によって、「こう在りたい」と気づいて、決めた時に、機能します。

では、在り方を社員さんと共有したい時には、どうしたらいいでしょう?

大切にしたいものとして、ヨコの関係での対話を繰り返すことです。

例えば、「”自ら仕事を創る”って、具体的にはどういうことか?」

「どうしてそれが大事なのか?」

ヨコの関係での対話とは、上司の言葉が絶対的な正解というスタンスではなく、正解をみんなで見つけていくスタンスで対話を重ねることです。

対話を重ねた結果、大切にしたい在り方、「行動指針」自体が見直されることもある、バージョンアップされることもある、そんなフラットな関係性で交わされる対話です。

クライアントさま先で、ヨコの関係で、「行動指針」を掘り下げる対話をすると、社員さんたちは、それはもう、イキイキとご自身のエピソードや考えを話されます。

直後から行動が変わります。

上から下への押しつけではなく、ヨコの関係での対話は、とてもパワフルに変化が起こります。

ヨコの関係での対話を体験されたい方、今月セミナーを開催しますので、下記からご確認ください。

https://miyukiozu.com/seminar/

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