スキージャンプの失格問題から理想のルールを考える
【day1472】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
北京オリンピックのスキージャンプ混合団体で、高梨沙羅選手が失格。
高梨選手が会心のジャンプを飛んだ後での失格通告だっただけに、やるせない気持ちにもなります。
ちなみに、オーストリア、ドイツ、ノルウェーの強豪選手も失格になりました。
今回、5人の失格者がでたのは、異例の多さらしく、物議をよんでいます。
なぜこのようなことが起こったのか?
検査項目がいつもより多く、しかも、基準が厳しかった。
直前にルールが改定されたが、選手への通告が十分じゃなかった。
検査する人によって測定方法が人によって違う。
などなど、イロイロ言われていますが、実際のところは、私には分かりません。
しかし、今回のルールや運用については、検証の上、見直しされた方がいいんじゃないかと思います。
と言うのは、「ルールの目的は何ですか?」ということからです。
競技のルールの目的は何でしょうか?
公平性を保つためです。
もう1歩掘り下げて、公平性とは何でしょうか?
不正を許さないこと?
もう1歩掘り下げて、「選手が安心して気持ちよく競い合える」ことが、真の目的ではないでしょうか。
目先の目的だけでなく、この真の目的を忘れないというのが、会社のルール策定や運用するにあたっても、とってもとっても大事です。
例えば、間違いやミスを出さないためのルールは、大事。
しかし、それは、間違いやミスをした人を責めるためのものではなく、よりよいサービスや商品をお客さまにお届けするためのものであること。
間違いやミスが起こったとしたら、そこから業務改善のヒントを得て、サービス改善の機会とすること。
例えば、経理業務のルールにおいては、不正を許さないことが、目先の目的。
そして、それが社員に罪をつくらせないという思いやりに基づいたものなら、最高の組織になる。
例えば、評価制度も、結果を評価して金銭的な報酬につなげるのは、目先の目的。
ダメ出しをするためのものではなく、期待値や伸びしろを明確にするためが、真の目的。
会社として大事にしたい価値観や行動指針を、社員と共有するためが、真の目的。
ルール策定や運用は、悪者を見つけるためのものではなく、社員をコントロールするためのものでもなく。
社員1人1人が、自分らしく健やかにパフォーマンスを発揮できるためのもの。
社員も経営者も、お互いが気持ちよく連携を取れるためのもの。
社員と会社として大事にしたいことを共有するためのもの。
こんな感じで、真の目的を意識した、ルール策定や運用ができると、社員に任せてグングン伸びる組織になります。
ぜひ、意識してみてください。
オリンピックのスキージャンプのルールも、真の目的を意識したものになってくれると、運営側も選手側も観客も、ハッピーになるのになぁと思うのです。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!