声がけ次第で社員のパフォーマンスは変わる
【day1358】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読み頂き
ありがとうございます。
本日は、「五感思考マネジメント実践講座」2期の最終回!
8月からの3ヶ月が、あっと言う間でした。
参加者の方が、真摯に学び、職場で実践してくださっているのが、何より嬉しいです。
社員が変わってきた報告もでています。
成果がでるかどうかは、結局、「やる」か「やらない」かですからね。
本日も、どんな成果報告が聞けるか、とても楽しみです。
最終回も、精一杯、サポートしてまいります!
さて、本日は、あなたの社員さんへの声がけが社員さんをできない社員にしているかも、というお話です。
アメリカで、面白い研究が行われました。
大事な場面でとんでもないミスをする人の傾向を調べる研究です。
どういう調査かと言いますと、受験などの大事なテストで名前を書き忘れた人の傾向を調べたんです。
通常はテストで名前を書き忘れたら0点ですが、誰が名前を書き忘れたかを特定できるようにしました。
そして、その人に名前を書き忘れた事実を伝え、0点にしない代わりにアンケートに協力してもらうことを、地道に続けたそうです。
その結果、傾向として顕著に現れた1つが、「名前を書き忘れてますよ」とその人に伝えた時の最初の反応です。
「あ、やっぱり」といった反応が、とても多かったのです。
どうして、「あ、やっぱり」なのか?
それは、子供の頃から親に「あなたは優秀なんだけど、ここぞという時にミスをするから、くれぐれもミスしないように気をつけて」といった言葉を、何度も言われていたそうなんです。
親が子供のために良かれと思ってした声がけが、子供のうっかりミスに影響していた。
心理学&脳科学の分野では、人には、以下2つの性質があるとされています。
1つめは、人は着目されたところが増える。
どういうことかと言いますと、「あなたはここぞという時にミスをする」と親に言われ続けたので、ミスが増えたわけですね。
2つめは、脳は否定語を理解しない。
どういうことかと言いますと、「ミスをしないでください」と言われても、脳には「しないでください」は残らず、「ミス」という言葉が残るんですね。
つまり、「ミスをするな!」という声がけは、むしろ、ミスを誘発してしまう。
知らないと、普通にやってしまいそうですよね。
と言いますか、私も、昔は、普通にやってました。
自分に対しては、大事な場面で「緊張しないようにしなくちゃ」と思えば思うほど、緊張してしまいました。
部下に「間違えないように気をつけて」と何度言っても、全然間違いが減りませんでした。
あなたはどうでしょう?
社員さんに対してやってませんか?
「間違うな!」「グズグズするな!」「あなたはいつもいい訳ばかり!」などなど。
やってますよね?笑
どうしたらいいかと言いますと、反対のことをすればいいんです。
つまり、増えてほしいところを肯定語で伝える。
先の研究の事例だったら、「あなたはここぞという時にミスをする」ではなく「あなたは優秀だから丁寧に見直しができるわね」ですね。
動物は、自分に危険が及ぶのを避けるため、ネガティブなことを先に察知するようになっています。
人間も動物だから、ネガティブなことに目がいきがちな性質があります。
「○○さんは、ミスばっかり」「△△さんは、よくサボってる」など。
ポジティブな面を見るためには、人間の良心の目で相手を観察するしかありません。
最初は、しんどいかもしれませんが、やってみると、相手の反応が変わります。
ぜひ、実験と思って、楽しみながら、試してみてください。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!