やる気がない社員のやる気を出させる方法@琴貫鐵引退
【day1079】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読み頂き、
ありがとうございます。
序二段力士の琴貫鐵さんが、コロナの感染恐怖を理由に引退を発表したことが、ネット上で紛糾しているようですね。
琴貫鐵は、
今日を持って 引退することになりました。 このコロナの中、 両国まで行き相撲を取るのは さすがに怖いので 休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え 協会に連絡してもらった結果 協会からコロナが怖いで 休場は無理だと言われたらしく 出るか辞めるかの 選択肢しか無く 自分の体が大事なので
とツイッターでツイート。
日本相撲協会の芝田山広報部長は、マスコミの電話取材で、
組織の中にはそういう人もいる。会社にもコロナが怖いから出社したくないと言う人もいるだろう。それをみんなが言っていたら仕事にならない。対応ができないなら本人が出処進退を考えるしかないということ。(協会全体が)一丸となる中、それは違うと思う。
と答えています。
いやー、どっちの言い分も、分かると言えば分かりますよね。
「引退表明」と「出社拒否を許さないこと」ではなくて、その背景にある気持ちです。
琴貫鐵の、コロナ禍で、今の状況で、相撲を取ることは、命を危険にさらすことになるかもしれない恐怖。
相撲協会の、イレギュラーケースを出すと、他の力士の士気が下がり、組織として一丸となり、危機を乗り越えられなくなるのではないかという不安。
近年、組織を率いること、メンバーを纏めることは、ますます大変になってきてると思います。
今回のできごとも、恐らく、10年前だったら、ここまで問題として話題にならなかったんじゃないでしょうか。
「琴貫鐵の覚悟がない。やる気がない。残念だけど、できないなら辞めても仕方がない。どうせ、この先、続かないよ」で、終わっていたんじゃないでしょうかね。
10年前は、今ほど、SNSが普及していませんでしたので、社員が自社以外の情報を得たり、発信したりが、難しかったです。
ネットを使っての転職なども少なく、転職のハードルも高かったです。
ですので、社員に対して、自社のルールが当たり前なんだからで、説得しやすかったんですよね。
と言われます。
おっしゃるとおりですが、やる気を出させるというのは、今回のケースだと、琴貫鐵が辞めないように説得するわけではありません。
「辞めたいと言わせている本当の理由って何だろう?何があったら、ここで力士として頑張れるんだろうか?そのために何をしたらいいんだろうか?」と一緒に探っていくんです。
また、経営者と「社員も気持ちよく働けるし、経営者にとっても負担とならない、さらにいいルールや対応って何があるだろうか?」と考えていくんです。
目の前の恐怖や不安ではなく、さらにその背景にある、希望や成し遂げたい想いを掘り下げ、その上で、現実的な対応を考えていくんです。
今の状況を変えない前提での辞めるか辞めないかの二択の議論や対応ではなく、お互いにとって、よりよい働き方や新しいアイディアってないだろうか?を一緒に考えていきます。
そんなことを繰り返していると、経営者にとっても社員さんにとっても、ますます働きやすくて、さらに生産性が上がる組織になっていきます。
経営者の意見だけでも、社員の意見だけでもなくて、お互いに、想いや知恵を出し合うからこそ、組織っていいものになっていくんですよね。
このプロセスが、自分たちだけだと感情も入ったりして時間も労力もかかるため、プロとして客観的な視点も含めて、サポートさせてもらってます。
相撲協会も、このプロセスを繰り返して、頑張ってほしいです。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!