目標もノルマもないのに伸び続ける理由─能作流・自立型組織のつくり方
【五感思考day2671】
こんにちは!
人が自立的に動きグングン成果がでる仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。
昨日に引き続き、株式会社能作 代表取締役会長・能作克治さんの講演からの学びをお届けです。
富山の鋳物メーカー「能作」は、いまや全国的にも知られる存在。
伝統産業でありながら、デザイン性と発想力で新しい市場を切り開き、「富山の奇跡」と呼ばれています。
能作さんが社長に就任された当時、売上は1億円に満たず、社員はわずか8名。
それが今では売上22億円超、社員255名。
売上20倍、社員数30倍という驚異的な成長を遂げています。
この快進撃を支えたのが、能作さんの掲げる「4つの“しない”経営方針」です。
1.営業しない
能作では、営業活動を一切行っていません。
もともと問屋への卸売が中心だった同社は、「問屋に嫌われず、共に栄える」ことを大切にしてきました。
自ら売り込むのではなく、「営業される」存在になるための価値づくりに集中。
結果として、問屋やお客様が「ぜひ扱いたい」と思うブランドに成長したのです。
2.競争をしない
同業他社と競い合うのではなく、「共創」を掲げています。
自社の技術やノウハウをオープンにし、業界全体の発展に貢献する姿勢。
その“与える経営”が信頼を呼び、結果的にファンを増やしているのだと感じました。
3.目標を持たない
驚くことに、売上目標を一切設定していません。
「儲けるため」ではなく、「楽しむため」に仕事をする。
能作さん曰く、社員に与えるべきはノルマではなく“楽しさ”だと。
数字を追うより、心が動く仕事をしようーーこの言葉に深く共感しました。
4.強要をしない
社員に「やらせる」ではなく、「気づかせる」。
そのための仕組みとして、社外講師を招いた学びの場を提供したり、社員が自由に企画を提案する「あすコン!」(社内コンペ)を開催されています。
「あすコン」で1位になったアイデアは実際に事業化されるそうです。
能作さんは、社員をぎゅうぎゅうと締めつけません。
社員さんにたいして、
「問屋さんやお客様に喜んでもらえる仕事をしようね」
「やりたいことがあれば、やっていいよ」
と言います。
理念と現場がしっかりつながっている理想的な経営だと感じました。
五感思考マネジメントでも、「やらせる」ではなく「やりたくなる」状態をつくることを大切にしています。
人が本来もっている意欲と感性を引き出すことで、自然と成果が生まれる仕組みをつくる。
能作さんの経営哲学は、まさにその体現でした。
今回の学びを、私もクライアントさまのご支援にしっかり還元していきます!!
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!
本日の問いかけ御社では、「やらせる仕組み」と「やりたくなる仕組み」、どちらが機能していますか?
追伸:あまりにもシンクロしたせいか、講演の翌日、偶然、東京のとあるお店で、能作さんとお会いしてしまいました!
セレンディピティにビックリ!!