売上20倍!社員数30倍!挑戦を続ける町工場の奇跡@能作
【五感思考day2670】
こんにちは!
人が自立的に動きグングン成果がでる仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。
先日、所属している「中小企業家同友会」の全県経営研究集会に参加しました。
同友会は、「人を生かす経営」を学び実践する経営者の集まり。
年に一度のこの会には、埼玉県全域から経営者が集まり、お互いに学び合います。
今年の基調講演は、株式会社能作 代表取締役会長・能作克治(のうさく かつじ)さん。
富山の鋳物メーカーとして知られ、いまや「富山の奇跡」と呼ばれるほど注目を集める企業です。
東京にも直営店を展開し、『カンブリア宮殿』にも登場されたので、ご存じの方も多いかもしれません。
来年で創業110年。
能作さんは先代社長のお嬢様と結婚し、カメラマンから転職して、1984年に入社。
当時、会社の売上は1億円に満たず、社員はわずか8名。
それが現在では、売上は22億円を超え、社員255名です。
売上20倍、社員数30倍です!
講演中に見せていただいたグラフは、一昨日のブログの成長曲線のように、圧巻の右肩上がりでした。
入社当初の能作さんは、一職人として鋳物づくりに没頭していました。
しかしある日、工場見学に訪れた母子(小学生の男の子)の会話を耳にします。
母「よく見なさい。ちゃんと勉強しないと、あのおじさんみたいになるわよ。」
鋳物は地元の伝統産業なのに、、、。
誇りを持って仕事をしてきたつもりなのに、、、。
悔しさに震えたこの日、「鋳物職人の地位を取り戻す」と心に決められたそうです。
まずは、「技術を磨いて問屋の信頼を得る」取り組みを始めました。
当時の能作は、製品のクオリティが低く、問屋さんから嫌がられていたのです。
10年が経った頃、多くの問屋さんから、技術力を信頼してもらえるようになりました。
次に取り掛かったのが、「自社製品の開発・販売」です。
初めての自社製品は「ハンドベル」。
つくっていた仏具の音がいいと評判だったためです。
ところが、大惨敗。
3か月でわずか30個しか売れませんでした。
ハンドベルを使う習慣がそもそも日本にはなかったからです。
しかし、能作さんは諦めませんでした。
あるショップ店員の一言にヒントを得ます。
「音色がいいから、風鈴にしたらどうですか?」
そして、誕生した風鈴は、3か月で3000個を売り上げます。
さらに、ショップ店員さんからの「食器を作ったら売れるのでは?」をきっかけに、錫(すず)の食器を開発。
錫は、抗菌性が高いのだそうです。
海外にも展開し、今では、海外の有名なレストランで使用されています。
さらには、医療分野にも進出し、医療機器も開発・販売されています。
この「何でもやってみよう!」というチャレンジ精神と行動力がスゴイですよね。
能作さんは、「できません」という言葉が大嫌いだとおっしゃってました。
能作さんの経営者としての3つのポリシーを教えていただきました。
1. 続けること、あきらめないこと
2. 仕事を楽しみ、愉しむこと
3. 地域社会に労を惜しまず貢献すること
産業観光に力を入れ、富山の片田舎にある自社工場には年間12万人も訪れているとのことです。
まさに、ある日の誓い「鋳物職人の地位を取り戻す」を実現させたんですね!
能作さんの掲げる「4つの経営方針」も目からウロコです。
明日は、その辺りをご紹介いたしますね。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!
本日の問いかけあなたの会社では、どんな「できません」を乗り越えてきましたか?
そして今、どんな「できません」を打ち破るときでしょうか?