コレでもアチラでもなく「アレ」が一番!
【五感思考day2045】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
今年の流行語大賞に、阪神の「アレ」が選ばれました。
岡田監督が、優勝をアレと表現して、チームスローガンにしました。
阪神は、過去に「優勝」を意識するあまり、選手たちにとって「優勝」がプレッシャーとなり、調子が狂って負けてしまったことがあります。
そこで、監督は「優勝」を「アレ」と呼ぶことで、選手たちのプレッシャーを軽減しようとしたんですね。
さて、なぜ、「優勝」を表現する言葉として、「アレ」という言葉を選んだのか?
インタビューで、岡田監督が次のように、おっしゃっていました。
「近くにある“コレ”を取ってっていうのは手が届くんですよね。『コレ』は手で届く『アチラ』というと遠い感じがする。これまでタイガースはこの3、4年、ずっと2位、3位を行ったり来たり。もう少しで優勝というか、ほんと(優勝まで)そこまでいってるのに最後は負けてしまうというか。そういう意味でアレっていうのは、もう少しで何かに辿り着くというか。“もう少し”というのが加味されると思うので、これはプレッシャーのかからない言葉でちょうどいいかな、そういう意味でスタートしたんですけど」
さすが、チームを日本一に導いた監督!
選手を鼓舞するのに、とてもいい選択です。
社員育成においても、同じことが言えます。
経営者側ではなく社員側にとって、目指す目標が、遠すぎず近すぎず、もう少しな距離感になっていると、社員はちょうどいい感じで頑張れる。
もう少し頑張ればというのは、一番「やれる感」と「やりたい感」を上げてくれます。
つまり、いいパフォーマンスを発揮できる状態になります。
育成する側は、育成される側にとって遠い目標を、つい掲げがちです。
なぜなら、育成側が掲げる目標は、既に自分はやれることだったり、まだやれてないとしても、やり方が分かっている、もしくは、目標達成までの道筋が読めるからです。
ですので、「そんなに遠くないでしょ、簡単でしょ」と思います。
ところが、社員側にとっては、実際の目標達成までの道筋が、実際、遠いか近いかは、ぶっちゃけ、さほど関係がありません。
”社員本人”が、どう感じているか、どこまで見えているかですから。
やり方が分からなかったり、いくつかステップがあることだと、遠く感じるんですね。
そこで、今のちょっと先の目標設定をしてあげれるといいんですよね。
「ちょっと頑張ったらできる」と思えるぐらいが、ちょうどいい。
で、達成できたら、次の目標をかかげる。
何度も目標を設定するのは、最初は、正直めんどくさく感じるかもしれません。
しかし、こまめな目標設定をさぼって、長期間にわたり目標達成ができずに、社員にイライラするより、よくありません?
こまめな目標設定をあなたがすれば、そのやり方を体験した社員さんは、後輩指導の際に同じことをやってくれるようになります。
長期的に考えれば、その方が楽ですし、成果が上がるようになります。
「コレ」でもなく「アチラ」でもなく、「アレ」の距離感の目標設定、ぜひ試してみてください。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!