松下幸之助翁が何度も同じ質問をした理由とは?
【五感思考day2042】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
先日、経営者のとお話をしていて、
と言われました。
コーチングですることは質問だけではないのですが、相手に考えてもらうために、こちらから答えを言う(指示命令をする)のではなく、問いかけて待つというのは、大事なポイントです。
本日は、問いかけて待つことにおいて、素晴らしいとうなってしまう、松下幸之助さんと秘書さんのエピソードをご紹介です。
アメリカのある有名な学者が来日し、松下幸之助さんと会いたいということで、会うことになりました。
その面談がせまったある日、松下さんは秘書に尋ねます。
「○○さんを知っているか?」
秘書は知っていたため、
「△△をしている人です」
と答えます。
松下さんからは、「そうか、わかった」と返事がありました。
秘書は、すぐに答えられたことに満足していました。
すぐに答えられないこともよくあったからです。
そんな翌日、松下さんは秘書に尋ねます。
「○○さんを知っているか?」
昨日と同じ質問です。
秘書は、松下さんは昨日の答えを忘れたのかな。仕方ないなと思いながら、
「△△をしている人です」
と答えます。
松下さんからは、「そうか、わかった」と返事がありました。
ところが、次の日も、秘書は松下さんから同じ質問をされます。
3日続けて同じ質問をされた秘書は、「すぐに忘れてしまうなんて、ずいぶんといい加減に聞いてくれるじゃないか」と憤りを感じます。
ぐるぐると怒りを感じながら過ごしたその3日目の午後、ふと思い立ちます。
松下さんが繰り返し同じ質問を繰り返してくるのは、忘れているのではなく、自分の答えが不十分だからではないだろうか?
そこで、その学者の分厚い著書を深夜までかかって読み、朝方までかかって、30分の報告ができる程度のメモにまとめ、テープへ録音します。
4日目。
松下さんから、また同じ質問。
「○○さんを知っているか?」
秘書は、喜々として調べたことを伝え、録音テープを渡します。
松下さんからは「ようわかった、ようわかった」と2回の「わかった」をいただきます。
そして、満足げな表情。
5日目。
松下さんは秘書に伝えます。
「きみ、いい声しとるなあ」と。
秘書は、涙がでそうになるほど、感激したそうです。
自分が気づいて行動したことを認めてもらえたと。
ここまで辛抱強く待てるって、スゴイですよねー。
そして、「○○さんについて調べなさい」という指示命令だと、言われたとおりに動く人が育ちます。
問いかけることによって、自分で考えられる人が育つんですね!
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!