埼玉県の虐待禁止条例から考える理想の組織のつくり方
【day2080】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、
ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
埼玉県議会に提出された虐待禁止条例の改正案が、物議を醸しています。
大きな趣旨は「児童を放置してはいけない」です。
しかし、内容が厳し過ぎて、虐待にあたるような放置ではないものまで含まれています。
改正案で定義する放置には、次のようなケースが含まれます。
「子どもだけで留守番」
しかも、「子どもを家に置いてごみ捨てに行く」のもNG。
さらに、「高校生の兄弟に子どもを預けて外出」もNGなんです。
「子どもだけで登下校」や「子どもだけで公園で遊ぶ」もNG。
子どもは小学校3年生まで、上記の行為が禁止され、見つけた人は通報することが義務づけられます。
小学6年生までも努力義務です。
虐待に含まれないものも入っていて、そこまでやる必要があるのか?
もはや本当の目的を見失ってませんか?という内容です。
「○○してはダメ」という禁止ルールだけで問題を解決しようして、本来の目的と違う方向に向かってしまう。
このようなことは、会社内でも起こってないでしょうか?
禁止ルールを増やしたことで、管理のためのコスト(金、時間、手間・労力、思考、気遣い)が増え、生産性を高めるためにリソース(資源)が使えなくなる。
禁止ルールは、一見、問題がすぐ解決しそうだけれど、本来の目的と違う方向に向かってしまう。
五感思考マネジメントでは、問題を解決しようとする時、問題行動を禁止するところから入りません。
理想の状態を描いて、理想を実現する、理想に近づくための行動を見つけます。
今回の件でしたら、理想は「子どもにとって健やかな生活環境が保たれる」や「子どもが危険な状況に置かれないようにする」などでしょうか。
理想の状態が実現した時、人々はどんな行動をしているのか?どんな仕組みがあるのか?
子どもは「その家の子」というだけの発想ではなく、地域のみんなでサポートしていこうという地域住民の姿勢。
暖かい目線で声を掛け合えるコミュニティ。
公的支援によるチャイルドシッターや学童などの充実。
子ども見守りのセキュリティ技術の発展や情報網の発達。
など、でしょうか。
問題が起こった時は、「理想の状態は何なのか?」と本来の目的を見失わずに、組織が理想の状態に近づくための一手を打っていきたいですね。
もう一段飛躍したい、社員をもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!
本日の問いかけ御社の理想に近づくためにやってみたいことは何ですか?