社員を動かす「牛とハサミの話」
【day1144】
こんにちは!
ワクワク働きたい組織づくりパートナー、ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読み頂き、
ありがとうございます。
経営者とお話をしていると、
などなど、たくさんの社員に関するお困りごとを伺います。
まぁ、社員に関するお困りごとが全くないという経営者は、まず、いないんじゃないでしょうか。
私のコーチングのベースとなっているアドラー心理学の創始者アドラーも、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言っているくらいです。
ちなみに、アドラーは、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と呼ばれます。
日本では、アドラー心理学の本「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」が大ベストセラーになってから、知られるようになってきました。
本日は、
という方に、読んでいただきたい話をご紹介です。
デール・カーネギー著「人を動かす」に記載されている「エマーソン親子の子牛」です。
エマーソンとそのむすこが、子牛を小屋に入れようとしていた。
ところがエマーソン親子は、世間一般にありふれた誤りをおかしたーー自分たちの希望しか考えなかったのである。
むすこが子牛を引っぱり、エマーソンがうしろから押した。
子牛もまたエマーソン親子とまったく同じことをやったーーすなわち、自分の希望しか考えなかった。四肢を踏んばって動こうとしない。
見かねたアイルランド生まれの女中が、加勢にやってきた。
彼女は、論文や書物は書けないが、少なくともこの場合は、エマーソンよりも常識をわきまえていた。
つまり、子牛が何を欲しがっているかを考えたのだ。
彼女は、自分の指を子牛の口にふくませ、それを吸わせながら、やさしく子牛を小屋へ導き入れたのである。
いかがでしたでしょうか?
カーネギーは、自分の希望ではなく、相手の立場に立ち、相手の望むものを与えることによって、人は動くと言っています。
ここで、「相手の立場に立つ」というのが、実践するとなると、なかなか難しいんですよ。
「相手の立場に立つ」をやってるつもりで、「相手のため」をやっている人が多いんです。
かく言う私も、コーチングと出会う前は、「相手の立場に立つ」ができておらず、「相手のため」ばかりでした。
やっかいなことに、「相手のため」をしているにもかかわらず、自分では「相手の立場に立つ」ができているつもりだったんです。
では、「相手の立場に立つ」と「相手のため」は、何が違うと思います?
「相手の立場に立つ」と「相手のため」の違いが、よく分かる話をご紹介します。
リッツ・カールトン元日本支社長、高野登さんがされた「ハサミの話」です。
カーテンの向こうで、ハサミを求めているお客様がいる。
サービスを生きがいとしている従業員は、さっそく、もっていった。
ところが、相手の方は左利きだった。残念。
別の日に同じ事が起きて、求めているお客様に今度は、右利きと左利き用の両方のハサミをもっていった。
ところが、お客様はお子様だった。残念。
いかがでしょう?
「相手の立場に立つ」って、難しいですね?
ところが、コーチングのポジションチェンジという技術を使うと、「相手の立場に立つ」が、すっとできてしまいます。
「相手の立場に立つ」ことがすっとできるようになるので、社長と社員や社員間のコミュニケーションが円滑になっていくんですね。
長くなってきましたので、その話は、また別の機会に。
もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!