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社員を動かす「牛とハサミの話」

2021.03.18 by 大図美由紀

【day1144】

こんにちは!

ワクワク働きたい組織づくりパートナー、ビジネスコーチの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読み頂き、
ありがとうございます。

経営者とお話をしていると、

社長
社員が、不満ばかり言って、やることやらない。
社長
管理職が、全然、部下の面倒をみない。
社長
社員に、全然、危機感が感じられない。
社長
社員のやる気がなくて、困る。もっと自主的に動いてもらいたいのに。

などなど、たくさんの社員に関するお困りごとを伺います。

まぁ、社員に関するお困りごとが全くないという経営者は、まず、いないんじゃないでしょうか。

私のコーチングのベースとなっているアドラー心理学の創始者アドラーも、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言っているくらいです。

ちなみに、アドラーは、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と呼ばれます。

日本では、アドラー心理学の本「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」が大ベストセラーになってから、知られるようになってきました。

本日は、

社長
社員に、いくら言っても、ダメなんだよ。どうしたらいいんだろね?

という方に、読んでいただきたい話をご紹介です。

デール・カーネギー著「人を動かす」に記載されている「エマーソン親子の子牛」です。

エマーソンとそのむすこが、子牛を小屋に入れようとしていた。

ところがエマーソン親子は、世間一般にありふれた誤りをおかしたーー自分たちの希望しか考えなかったのである。

むすこが子牛を引っぱり、エマーソンがうしろから押した。

子牛もまたエマーソン親子とまったく同じことをやったーーすなわち、自分の希望しか考えなかった。四肢を踏んばって動こうとしない。

 

見かねたアイルランド生まれの女中が、加勢にやってきた。

彼女は、論文や書物は書けないが、少なくともこの場合は、エマーソンよりも常識をわきまえていた。

つまり、子牛が何を欲しがっているかを考えたのだ。

彼女は、自分の指を子牛の口にふくませ、それを吸わせながら、やさしく子牛を小屋へ導き入れたのである。

いかがでしたでしょうか?

カーネギーは、自分の希望ではなく、相手の立場に立ち、相手の望むものを与えることによって、人は動くと言っています。

ここで、「相手の立場に立つ」というのが、実践するとなると、なかなか難しいんですよ。

「相手の立場に立つ」をやってるつもりで、「相手のため」をやっている人が多いんです。

かく言う私も、コーチングと出会う前は、「相手の立場に立つ」ができておらず、「相手のため」ばかりでした。

やっかいなことに、「相手のため」をしているにもかかわらず、自分では「相手の立場に立つ」ができているつもりだったんです。

では、「相手の立場に立つ」と「相手のため」は、何が違うと思います?

「相手の立場に立つ」と「相手のため」の違いが、よく分かる話をご紹介します。

リッツ・カールトン元日本支社長、高野登さんがされた「ハサミの話」です。

カーテンの向こうで、ハサミを求めているお客様がいる。

サービスを生きがいとしている従業員は、さっそく、もっていった。

ところが、相手の方は左利きだった。残念。

別の日に同じ事が起きて、求めているお客様に今度は、右利きと左利き用の両方のハサミをもっていった。

ところが、お客様はお子様だった。残念。

いかがでしょう?

「相手の立場に立つ」って、難しいですね?

ところが、コーチングのポジションチェンジという技術を使うと、「相手の立場に立つ」が、すっとできてしまいます。

「相手の立場に立つ」ことがすっとできるようになるので、社長と社員や社員間のコミュニケーションが円滑になっていくんですね。

長くなってきましたので、その話は、また別の機会に。

もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!

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