組織で起きる「ズレ」を防ぐ方法@小泉陣営ステマ指示
【五感思考day2645】
こんにちは!
人が自立的に動き、グングン成果が出る仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
本日は、自民党総裁選に向けて小泉進次郎氏の陣営がしたステマ指示の謝罪からです。
動画配信サイトに好意的なコメントを書き込むよう依頼していたそうです。
小泉氏は会見で、
「参考例に一部行き過ぎた表現があった」
「再発防止を徹底する」
「最終責任は私にある」
と謝罪しました。
一見すると、真摯な反省を語っているように聞こえます。
しかし、組織づくりを考える立場から見ると――
「謝罪対象」と「問題の核心」がズレているように感じられてしまいます。
謝罪は、「表現が過剰だった」「言葉遣いが適切でなかった」という部分に焦点が当たっています。
しかし、本来問題とされるべきは「コメント投稿を依頼する」という、その行為そのものではないでしょうか。
依頼行為そのものに、外部からの評価を操作する意図や印象操作のリスクが伴います。
にもかかわらず、謝罪文では「過剰表現」や「言葉の選び方」にのみ触れ、依頼をした判断の是非や根拠についてはほとんど語られていません。
このズレにより、「謝っているようで、謝っていない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
謝罪は、ただ「すみません」と言うだけでは信頼を回復しません。
むしろ見せかけの謝罪は、信頼どころか疑念を呼び起こします。
「何をごまかそうとしているんだろう?」
「この人は本気で反省しているのか?」
そんな不信感を、かえって増やしてしまいます。
実は、組織の中でも同じようなズレは日常的に見られます。
謝罪や対話の場面で「ツタワル伝え方」をつくるには、次のシンプルな2ステップがおすすめです。
ステップ1:相手にどんな気持ちになってほしいか?
安心感、納得感、理解、共感――まずは相手にどんな感情を持ってほしいかを描く。
ステップ2:その気持ちを引き出すには、どんな言葉を聞きたいか?
「納得できる説明」「原因の明示」「改善の見通し」など、相手が求めている言葉を選ぶ。
自分目線の一方通行の説明ではなく、相手目線で言葉を設計する。
この二段構えを意識すれば、謝罪も伝え方も格段に変わります。
言葉が丁寧でも、心が向いていなければ相手に伝わりません。
謝罪の場面では特に、「何を謝るか」を誤ると、逆に信頼を失います。
小泉氏の謝罪も、言葉づかいは丁寧ですが、核心である「依頼行為そのもの」には触れていませんでした。
これは、組織のリーダーにとって普遍の教訓ですね。
謝罪や説明の場面では、相手を尊重する気持ちを軸に、表現だけでなく核心に向き合う姿勢を届けたいですね。
あなたの組織では、謝罪や説明の場面で「ズレ」が起きていないでしょうか?
相手目線で考える対話に取り組んでみましょう。
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本日の問いかけ社員さんへの発信や対話で「ズレ」が起きていませんか?ズレを起こさないために、何をしてみましょうか?