多様性が力に変わるとき ― 万博と組織づくりの共通点とは?
【五感思考day2641】
こんにちは!
人が自立的に動き、グングン成果が出る仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^
本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
昨日に引き続き、大阪・関西万博の話を。
万博はインパクトがありました。
テーマ事業プロデューサーの宮田裕章さん曰く「今回の万博は、人によって良かった点が見事に違う。
ある人にとっては感動したことが、別の人には全然ピンと来なかったり。
いい意味で多様性が実現している」とのこと。
私自身も、いくつかの楽しみ方を体験しました。
「大屋根リング」や「静けさの森」で心動かされ、シグネチャーパビリオンでは「いのち」や「共創」について深く考えさせられました。
一方で、クウェートレストランでは、日本語が話せなかったり、素っ気ない対応のスタッフさん(笑)も多くて、海外旅行気分を味わえました。
宮田さんによると、各国のビールやコーヒーの味わいの違いを楽しんでいる人もいるそうです。
最先端の技術を楽しむ人もいれば、各国の音楽やイベント、水上ショーやドローンショーが良かった人も。
どこに心が動くかは人それぞれ。
それが多様性の面白さであり、パワフルさだと感じました。
結果として、万博は大盛況で、黒字の見通しとのこと。
多様性をいい感じで活かせると、成果につながりますね!
宮田さん曰く、今回の万博プロジェクトは強力なリーダーがまとめあげたわけではないとのこと。
プロジェクト当初は、リーダーもおらずテーマもない。成功というゴールだけがあり、プロデューサーたちは自分たちで資金集めもしなければならなかった。
プロデューサー同士で、空中分解はしないようにと握り合いながら、進めてきたそうです。
そんな体制で進めてきたからこそ、多様な視点や表現による価値提供が共存しているんでしょうね。
この話、先日のクライアント先での出来事とも重なりました。
評価制度をつくっているのですが、幹部陣は本当に全員バラバラの個性。
思考も得意分野もまったく違います。
でも、それぞれの視点を持ち寄った結果、1人だけでは到底たどりつけなかった「素晴らしいアウトプット」に。
お互いに補い合って、まさに相乗効果を発揮しながら、形にしていけたのです。
上手くいったキモは、「お互いを尊重し合うコミュニケーション」で進められたことです。
「お互いを尊重し合う気持ち」を実践すると、タテの関係でははく「ヨコの関係」で想いや考えを交換できることになります。
タテの関係とは、上から命令、支配する。
もしくは、下からお願いする。
ヨコの関係は、上からでもなく下からでもなく、人としてお互いを尊重し合います。
上からの「支配・命令」もダメ、下からの「お願い」もダメ。
では、「どうやって社員を導けばいいの?」と思われるかもしれません。
ヨコの関係においては、ビジョン・価値観が、カギになります。
ビジョンの実現に向かって一緒に進む仲間、価値観をともに大事にしながら進む仲間として、関わっていくんですね。
下図のイメージです。
このヨコの関係が社内で実践できるようになると、経営者は楽になります!
上からの「支配・命令」するのも、下からの「お願い」するのも、相手を自分の事情で動かすことになるため、エネルギーがとても必要です。
しかし、ヨコの関係で一緒に進む仲間になれば、同じ想いの下にお互いが前に進んでいけるようになります。
タテの関係からヨコの関係にシフトしたクライアントさんたちは、
とおっしゃいます。
ヨコの関係でのコミュニケーション、ぜひ、試してみてほしいです。
多様な個性を生かしながら、組織としてもう一段飛躍したい。社員さんの力をもっと引き出したい。
そんな経営者を、私はこれからも応援していきます!
本日の問いかけ社員さんたちの多様性を活かして素晴らしい成果を出すために、何から始めましょうか?