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腑に落ちる理解は頭ではなく身体から―体罰ではなく好奇心で起こす!

2025.09.02 by 大図美由紀

【五感思考day2621】

こんにちは!

人が自立的に動き、グングン成果が出る仕組みをつくる
組織づくりコンサルタントの大図美由紀です^ ^

本日も、ブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

先日観た映画『国宝』には、考えさせられることがイロイロありました。

育成方法もその1つです。

主人公の喜久雄は任侠の家に生まれますが、歌舞伎の名門当主・花井半二郎に才能を見出され、引き取られます。

そして、花井の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友でありライバルでもあり、互いに芸を磨き高め合い、国宝へ――そんな物語です。

喜久雄と俊介2人の師匠である花井半二郎は、非常に厳しい稽古をしました。

竹刀で打ちすえ、身体に叩き込むような指導です。

痛みを伴いますが、身体で覚えたことは簡単には忘れません。

初めての大舞台で緊張する喜久雄に対し、師・半二郎は、「お前はいっぺんでも稽古せんかった日はあるか?身体が勝手に動いてくれる」と励まし、送り出しています。

そして、喜久雄は見事に舞台をやりきります。

身体で覚えたことは、頭で覚えたことより、忘れにくく、いいパフォーマンスを発揮しやすいです。

日本語には「腹落ちする」「点と点が線でつながる」「共鳴する」など、身体感覚を伴う理解の表現が数多くあります。

これらは、理解が一段深いところにきた時に使いますよね。

つまり、言葉による思考の理解よりも、五感を通して理解した方が速く、確実なんです。

とは言え、身体で覚えるというと、痛みを伴う体罰的な指導法を想像しがちかもしれません。

しかし、現代の私たちは、体罰を使った指導法を肯定することはできません。

では、どうすれば安全に、前向きに「身体で覚える」方法を活かせるのでしょうか。

実は、身体で覚えるは、痛みではなくてもいいんです。

五感思考マネジメントでは、「アイディアを出す」「シミュレーションする」「決断する」「合意をとる」「連携をとる」などビジネスのさまざまなシチュエーションで、五感を活用するんです。

例えば、

社長
目指したい未来が分からない、、、

そんな時は、頭の中で「どうしよう」と悩み続けません。

部屋に「過去→現在→未来」の時間軸を設定し、実際に歩いてみる。

すると、いくつかの過去の出来事と今がつながり、「未来はこうしたい!」と自然にイメージが浮かびます。

まさに、「点と点が線でつながる」を、偶然を待つのではなく、意図的に人工的に起こしていきます。

また別のケース。

社長
現状、問題がいっぱいで何から手を付けたら?

これも、頭の中で「どうしたら?」と迷い続けません。

色とりどりのフセンに、頭の中にあった課題を書き出してみる。

そして、フセンで頭の中の状態を再現します。

例えば、ぐちゃぐちゃ山積みに置かれます。

この自分の頭の中の状態をフカンしてみると、「本当にやりたいことはコレだ!他は枝葉だ」と気づきます。

さらに、この山(課題の山)の先に何があるんだろう?と想像してみる。

すると、山積み課題の中しか見えていなかったのが、広い視野で自分をフカンして見ることができるんですよね!

身体で覚えるというのは、痛みを通じて無理やり身につけることではありません。

むしろ、好奇心からの体感によって、自然に腑に落ちていくことだと思います。

頭の中で言葉だけをこね回すのではなく、五感を通して外に出し、試してみる。

そうすることで人は、自分が本当に望む未来や課題の本質に、早く確実にたどり着けます。

五感思考マネジメントは、社員や経営者が自らの力を引き出すための「もう一つの稽古法」。

痛みではなく体感を通じて未来をひらく、その方法をもっと広げていきたいと思います。

もう一段飛躍したい、社員さんをもっと生かしたい、そんな経営者を応援しています!

本日の問いかけ社員さんが「腑に落ちる瞬間」をつくるために、どんな工夫ができそうでしょう?
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